それは一通のメールから始まった。


5月の終わりごろ、木下氏より編集部に一通のメールが届く。

「回収率ランキングに載るにはどうすればいいのか?」

というような内容だった。

「競馬予想GPでは大きい配当が出ないとなかなかランキングに載りにくいのです」
と、お答えしたのを覚えている。

ここから木下健の戦いは始まったのだ。

これまでの買い方から3連系中心の予想に方向転換、
見事に100万馬券を的中させた。

それがこちら。


小倉04R
◎10.シシャルディン
○07.レッドジュラーレ
▲16.ミラクルツリー
△09.プライムタイム
☆13.カンガルールブタン
注08.ハートクレスト
注12.ブブールチャチャ

3連単 13→08.12→07.09.10.16 8点×100円
3連単 13→07.09.10.16→08.12 8点×100円

3連単1,351,750円的中


1着になると高配当になる確率の高い☆の馬を1着に固定。
買い目はたったの16点!

読者思いの木下氏は幅広い読者層を想定して、
なるべく買い目を絞って提供していたのだ。

そんな木下氏にあの一本の電話から今回の的中に至るまでの経緯をお伺いすることができたので、その一部始終を綴りたいと思う。


木下氏も日本一と自負するAlpha-BASE指数


──まずはAlpha-BASE指数について

木下「当Alpha-BASE指数では、前走指数上位順にABCDEと5段階にランク付けしております。

過去2走の指数上位順にはXYZgと4段階にランク付けしております。
他のスピード指数と同様、前走内容が優秀なA馬ほど人気傾向にあり、A馬やB馬1着の決着が圧倒的に多いのは言うまでもありません。

当Alpha-BASE指数では指数上位ランキング馬3頭の組み合わせで、ほぼ毎週のように1000倍超馬券が出現しています。
例えば先週であれば135万馬券の他に下記の通り、4本の1000倍超馬券が出現しました。

13日 小3R Dg-A-DX 10万5110円
13日 札8R D-BX-D 10万0800円
12日 新3R BZ-E-X 18万0800円
12日 小9R A-B-C 12万3940円


指数のみでの的中を目指していますので、毎週多くの時間を掛けて、数々の指数を見直し再設定するメンテナンスを欠かしません。」

──そういう意味では日本一の指数だと自負している木下氏。

そして注目したこと


──1000倍超の高配当を当てるとなると事情は変わってくる。

木下「当然の話ですが、ランキングが下がるほど人気ではない傾向が高くなり、その分1着にくると高配当になる確率が上がります。

そんな中で注目したのがEランクの馬です。
3連単1000倍超馬券は1着E馬で出現する確率が一番高く、今年は8月現在で17本が出現しています。
同時期の1000倍超馬券はA馬1着が5本。B馬6本。C馬10本。D馬11本。
上位同指数でE馬不在のレースは数多くありますから、1着E馬で出現する確率は格段に高いと言えます。


8月12日 小04R E-D-g 135万1750円
6月25日 函11R E-A-Y 42万6680円
6月24日 東03R E-Z-AX 10万3090円
6月18日 阪09R E-g-AY 16万5380円
5月21日 東10R E-g-E 44万0370円
5月6日 新10R E-D-X 28万9170円
4月2日 中01R E-Z-A 266万4580円
4月1日 阪12R E-D-X 42万7020円
3月12日 中08R E-C-Y 28万2700円
3月12日 阪07R E-AX-g 18万4430円
1月29日 京08R E-C-Y 13万8110円
1月7日 京12R E-Z-C 125万4100円

その中で特筆すべきは下記の2本の100万馬券で、実は今回のものは1着Eで今年3本目の100万馬券なのです。


1月7日 京12R E-Z-C 125万4100円
4月2日 中01R E-Z-A 266万4580円

もちろん先週小倉9Rのようにランキング上位のA-B-C馬で簡単に出現する1000倍超馬券も存在します。
しかし破壊力と出現回数を考えると1着E馬から狙うのが面白いと考え、E馬を☆に指定し予想を提供することにしました。」

──こうして☆印が生まれたのだ。

少ない買い目で100万馬券を獲る方法とは?


──さらに木下氏は続ける。

木下「しかしE馬を1着に固定してランキング馬全てを単純に組み合わせると、多ければ100点くらいの買い目になってしまいます。
それでは実用的ではないので、過去のデーターを分析して効率の良い組み合わせを探し、買い目を絞った形でご提供する事にしました。」

──と、先述したように読者のことを考えてくれる木下氏。
こうして今販売されているメニューができあがったのだ。


木下「それでも多ければ40点くらいになってしまう場合もあるので、今回16点で的中できたのはラッキーでした。
難点はどこで出現するかわからないため、当該レースは全て買い目を提供する必要があり、一日の提供レース数が増える事。

とはいえ、一日の合計点数は150~300点ほどなので、財力のある方は全部購入する事も可能であると思います。
買い目を減らすのであれば、最も出現確率の高い1000~2000倍台のオッズに絞って購入するのが良いと思われます。

夢の100万馬券を的中させたいのなら、10000倍超のオッズのみ購入すれば劇的に点数を減らす事が出来ます。
いつ出現するかも判らずそれまでは投資する一方ですが、確実に出現すると思っていますのでこちらの方がお勧めかもしれません。」

──と購入方法もアドバイスしてくれた。
再び100万馬券が飛び出す日もそう遠くはなさそうだ。



予想は通常レース前日の夜以降にご覧いただけます。


プロフィール

●木下 健(きのした たけし)


1967年大阪府出身の元馬券生活者。
月刊誌「競馬最強の法則」1999年1月号で衝撃デビュー。鍛えあげられた「走馬眼」で見つけ出す「レベルの高いレース」が爆発的な人気を呼び、同誌での連載は9年の長きに渡った。
著書に『馬券生活者・木下健の競馬で妻子を養う男の馬券術』・『競馬で妻子を養う男の走馬眼』がある。