新たに始まりました予想家ピックアップ、記念すべき第1回は競馬予想TVでおなじみの高柳誠二さんです。
実は以前にも一度登場していただいているのですが、再登場となる今回はもっと深く切り込んだ質問もしてみたいと思います。
それでは質問スタート!

高柳博士への10の質問


Q1.
資料として頂いた写真を拝見したのですが、スーツ姿がお似合いですね。競馬予想TVではいつも白衣ですので、すごく新鮮です。
普段どんな服を着てらっしゃるのかとても気になります。


A1.
私が競馬予想TV!で白衣を着ているのは、博士号(農学)を持っているからという以上に、衣装に気を遣わなくて済むからでして、
普段も色やデザインより機能性重視みたいな感じですかね。

デブなので(苦笑)。


Q2.
高柳さんといえばファミリーナンバーという印象をお持ちの方も多いと思いますが、どうしてファミリーナンバーを予想に取り入れたのですか?


A2.
大学で研究対象にしていた兵庫県の黒毛和種(牛)では「蔓牛」と呼ばれる牝系を重視した改良が行われていたり、
遺伝学的にもエネルギー代謝に関与するミトコンドリアのDNAは卵子の細胞質由来で母方からしか伝わらないので、
牝系ごとに能力のレベルやタイプを把握するのは意味のあることだと考えました。


Q3.
極軽系、バランス系などの種族分けはどういった基準でなされてるのでしょう?


A3.
これはもう私の独断と偏見です(苦笑)。

ファミリーナンバーを意識して競馬を見るようになったのはメジロマックイーン(地力系の7号族)からですね。
その力強さと成長力が印象的で、遡るとオグリキャップも同じだと。

逆に、エアグルーヴ(極軽系の8号族)の一族は瞬発力が特徴的だったりと、長年の経験でタイプ分けしたらこうなりました。


Q4.
特に好きな牝系やファミリーナンバーはありますか?


A4.
やはり最初に意識した7号族ですね。
イットー~ハギノトップレディ~ダイイチルビーの華麗なる一族や、キョウエイマーチもそうですが、肉を切らせて骨を断つような前傾ラップのHペース先行も地力系の特徴です。

ただ、昔と違って現在は高速馬場でSペースの瞬発力勝負が全盛で、競走サイクルも短くなっているので、底力や成長力が売りの7号族には厳しい状況ですね。


Q5.
牝系の影響力というのは競走馬にどれくらい影響を与えるものなのでしょう?
例えばキングカメハメハは様々なタイプの子を出しますが、ロードカナロアの血統表を眺めていたら、近親にニシノフラワーの名前を見つけて、ロードカナロアが短距離で強かったのは母系の影響もあるのかなと思いました。


A5.
通常の細胞核内DNAは両親から子へ受け継がれますが、ミトコンドリアDNAは母から子へ受け継がれるので、影響力の大きさは父系>牝系ですが、影響力のバラつきも父系>牝系となります。

ニシノフラワーやロードカナロアと同様に、近親のネロもスプリンターですが、先行タイプで追って味がないのは、父ヨハネスブルグが硬質で柔軟性に欠け、溜めが利かないから・・・のように、血統は総合的に捉えるべきだと思います。


Q6.
大学時代には黒毛和牛の研究をなさっていたと伺っています。肉牛の世界ではインブリードが盛んにおこなわれていると聞いたことがありますが、競走馬のインブリードについてはどうお考えですか?
最近ではサンデーサイレンスのクロスというのもよく見かけるようになりました。


A6.
近親交配(インブリード)は選抜・淘汰とセットで行うべきだと考えます。

和牛の場合、種雄牛生産を目的に近親交配で弊害を示さなかった個体を種雄牛候補として選抜し、その繰り返しによって近交退化をもたらす有害遺伝子の頻度は低くなっていますし、
そもそも牛の筋肉内に脂肪が入ることは生物学的にみて退化なのではという考え方もできます。

一方、競走馬は競馬場で走らせることを目的に生産されますから、近親交配により弊害を示す個体が生まれるのは大きなリスクとなります。
個人的にはそのリスクに耐えられるような大規模な生産者が種牡馬生産も視野に含めた形で近親交配を行うのが理想かと思います・・・って、期待された返事とは違いますね、 たぶん。


Q7.
高柳さんは指数もお使いになりますが、ファミリーナンバーと指数はどのように使い分けているのでしょう?


A7.
スピード指数は客観的に馬の総合的な能力を測る物差しとして使い、
ファミリーナンバーは当該レース条件に合うか合わないか、主観的にイメージして判断するために用います。


Q8.
指数を使っている人は多いですが、指数を出す上でこだわっていることはありますか?


A8.
最小自乗分散分析法という一般的な統計解析法を用いているので、統計学を勉強すれば誰でも数学モデルを作成して計算できると思います。
その際、当日の馬場でのクラスごとの水準値のようなものも自動的に計算され、主観的要素が全く入らないのが特徴です。
ただ、天候の急変や強風の影響については手動で補正を入れるようにしたので、より正確になったと思う反面、良心の呵責も感じております。


Q9.
これは会心の馬券だったというのがあれば教えてください。


A9.
正直あまり覚えていないのですが、2013年の雨中のローズSで、
△デニムアンドルビー(1人気)&
▲シャトーブランシュ(9人気)&
◎ウリウリ(10人気)
が123して、3連複47410円というのが当たりました。

9月15日は誕生日でして(笑)。

あーでも、払戻金の使い道は覚えてないから生活費かな(苦笑)。


Q10.
今週は牝馬のG1オークスが行われます。
牝馬のレースでは、より牝系の影響力が反映されたりするのでしょうか? 牝系主義者ならではの観点から、差し支えない範囲でオークスのポイントなど教えていただけたらと思います。


A10.
3歳春の牝馬にとって府中二四は非常にタフな舞台なので、シーザリオ&ブエナビスタ&サンテミリオン&ジェンティルドンナの16号族勢など地力牝系が強かったものの、ここ3年は高速上がりで瞬発力が要求されたため、地力牝系の好走馬はルージュバック(16号族)のみ。
今年も16号族馬ソウルスターリングには一目置くとしても、本命は極軽牝系の斬れ者に打ちたいところ。


──それでは最後にファンの方々にメッセージをお願いします。
また、初めて見た方にも自分のこんなところを見てほしいというのがあればぜひ!



基本的にはスピード指数をベースに予想しているので、大穴狙いという訳ではありませんが、的中率重視で買い目の点数も少な目なので、
ご自身の狙い馬がいればそれを加えるなどしてよりレベルの高い予想が構築できるかと思います。

競馬予想TV!ではフリップに馬洒落も挿入していますので、分かる方にはニヤッとして頂けたら幸いです。


──はい、楽しみにしています!
今日は牝系の詳しい解説からユーモラスなお人柄まで、高柳さんの魅力をたっぷりお伝えできたと思います。
ありがとうございました!



スーツ姿の高柳さん

プロフィール

京都大学で畜産学を専攻し博士号を取得。
独自の統計的手法で得た「高柳式スピード指数」を駆使し、出演した「競馬予想TV」では「シーズン回収率」「シーズンGI回収率」の2冠を達成。
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